ジュニアとついているだけあって、子供用だ。
津村記久子の小説で読んでその足でアマゾンで買った。
たしか「アレグリアとは仕事できない」
こういうときは、我ながらものすごく行動が早い。
万年筆を使うと、汚い私の字も「味のあるもの」になった気がした。
10歳の誕生日に与えられた万年筆の書き心地を思い出し、悦に入った。
ご機嫌に使ううち、インクがなくなりつつあった。
万年筆のインクカートリッジを販売しているところが思いつかずアマゾンで買った。
さすがなんでもある、夢の倉庫アマゾン。
残念ながら送料無料の1箱(5本入)売りはなかったので、2箱セットを買った。
1箱525円のものに、送料をつける度量は、ない。
不本意だ。万年筆で普段書き物をしているわけではないので、3ヶ月に1本の頻度しかなくならない。
いつ終わるかわからないゴールの見えない旅に放り出された気分だ。
ふと思い立ってハンズに行くと、やはりあった。
敗北感に打ちひしがれた。
どうせなら、ここにないグリーンとかを買えばよかったと臍を噛んだ。
「ふと思い立って」というのは、嘘だ。アマゾンで注文しながら、ありそうな気がしていた。
文具の一角に、万年筆コーナーがあるのを知っていたからだ。しかし、
わざわざ行ってなかった時の投げやり感を味わいたくなかった。
なんとなく、だがロフトにもありそうな気がする。99%でそんな気がする。
案の定、ロイヤルブルーのインクカートリッジ5本入2箱を机の上で持て余している。
使いきる前になくしそうで、どきどきしている。