ひと月分とか5冊分とか溜まってから書いた方が良いのでしょうか
というかそもそも、書く意味あるのか…
まあいいや、ネンレイズムは心を揺さぶられたので書きたい!ぜひ書かせてください
ネンレイズム 山崎ナオコーラ 河出書房新社
こ、これは…!
ネンレイズムと開かれた扉という2つの小説が収録されているが
両方とも挑戦を感じる
まず、ネンレイズムは女子高生が68才として生きようとする
そう、年齢を自分で決めるのだ
そして、6歳で性別も決めていないという男子高校生と出会ったりもする
たしかに、年齢は自分で決めていいと思う
かつて、私も自分を83才だと思って生きていた
理由は割愛するが、今となってはもったいなかったと思っている
20代は二度とこないからだ
そして若さは輝きだと思うから
(高校生をエンジョイしたいと、私服の高校に女子高生っぽい恰好で来る女の子とも仲良くなる)
24歳の時、知合いが女優になるんだと勤め先を辞め、上京してきた
ハア?24歳で仕事やめんの?と心の中でばかにしたが
私はそののち、ニートを生業とすることとなる
24歳フリーター女優志望、24歳なんて若い若い
やる気になればまだ再就職できる
この小説は、また年齢とはなんぞと考えさせてくれた
そして開かれた食器棚
これは昨今の高齢出産からの胎児検査について言及している
主人公の娘は21トリソミーだ(小説中にダウン症という言葉は出てこない)
36歳で出産した
当時、高齢出産の異常妊娠率や妊娠しづらいことは浸透されておらず
自分を責めることはなかった、今だったらせめていただろうとある
また産むまで障害のことは知らなかったともある
ちょっと前までNHKのデザイナーベビーというドラマにはまっていた
(遺伝子操作して子どもを作る(!)日本では禁止されているが、アメリカでは行われている。目の色や性別なども決めることができる)
(この小説の血液検査から胎児の染色体異常、先天的異常を知るから
さらに一歩先を行く話でもある)
大変今の時代を反映した小説であるし、もしかしたら(?)作者の問題意識が反映された社会小説だとも思う
消滅 恩田陸 中央公論新社
入国審査中に、妙なサイレンがなり
別室に11人が集められた
その中にテロリストがいるという
しかも超巨大台風のため、空港は閉鎖された…
さすがの恩田先生です
良い気分転換になりました