2012年5月25日金曜日

卯月妙子という才能

「~という才能」って言葉がすきなのね。
だからついつい使っちゃうの。
唯一無為な・・・いやー!なんか中二臭くていやになっちゃった !

卯月妙子は、元スカトロ系企画モノAV女優である。
背中には元旦那の戒名をしょっている(刺青で彫ってある)
そして、統合失調症を患って障害者手帳をもっている。

漫画を描くのが難しくなって、
薬入れすぎて紙おむつになったり、復活したり
2007年くらいまで、女優をしていた。2004年に舞台で
首をかっ切って自殺未遂したこともあった。


そんな卯月妙子が10年ぶりに漫画を出版した。
これを買わなくて、なにを買えばいいんだ。

だって首をかっ切って自殺未遂した人が、どんな漫画描くのかみたくないかい?
卯月妙子は、エッセイ漫画しか描けない、らしい。
過去の漫画は、たまーにジュンク堂においてある。
今回のあとがきでもあったけど、これを描くのはものすごーーーく大変だったらしい。
薬の量が増えたとあった。
文字通り命を削って描いてるんだよ。だから新刊で買って命に金を払ってほしい。

線は荒れてるかもしれないけど、
卯月妙子の漫画は、独特で引き込まれる。
吸引力がある。読むと、重すぎて、う!!ってなるけど。
ああ、続きが気になってしょうがない。
でも軽はずみに望めない。





【以下ネタバレあり】




この数年のことが描かれてて新しい内縁の夫とのこと。
歩道橋から投身自殺して、顔がつぶれて片目が失明してしまったこと。
その入院中に薬が切れてはじまった妄想のこと。

卯月妙子は美人だった。
それが不細工になるってどういうことなのか
(読んでてこっちが落ち込んだ)
あらゆることが、けっこう客観的にかかれていると思った。
それってすごくないか(偏見といわれてもいい、精神病にもかかわらずに)