2010年代に入って買ったそれを最近読み直した。
もう1つは、恋人を亡くしてしまった人の話なのだけど
中絶、水商売、大病などほとんどの人が
しなくていい経験の1つをしてしまったとあった。
今はこれに震災による家屋倒壊なども入るのかもしれない。
わたしもしなくていい経験の1つをしてしまい
心療内科に通うことになった。
駅の構内などにいて、300人くらい人がいるのに
この経験をしたのは統計的に自分だけかと思うと悲しくなる。
調子が良い時は、300人に1人もこの経験してるのか!と思える。
初期の吉本ばななはつねに大切な人を失うことについて書いていて
今は違うことをしないことを書いてあるように思う。
たまたまつけたEテレで、曽我部さんが歌っていて
あぁ、やっぱり好きだなと思った。
どこか山の見える小学校で子どもに囲まれて歌っていて
歌が終わったら子どもがもう一回!と言った。
少しだけ泣いた。
調べると毎回バージョンが違うらしい。
ヘアドネーションのため40センチを目指して伸ばしていた髪も
35センチで切った。髪が洗えなくなったからだ。
短くなったらなんて洗いやすいと感動したが
2週間で慣れてしまった。
楽だという感覚がなくなった。
なんでも、すべて、だいたいの人間が慣れていく。
いろんな本で、毎日小さいしあわせというか楽しいなと
思うことを積み重ねていくことが大切だとあって
そのとおりだと思っていた。
なんだろ、ちょっとした頭の状態のずれで
幸せだと思うと罪悪感がある。
ぱっと見あげた夕暮れのグラデーションも細い月も
くっきりときれいで、軽く死にたくなった。
あぁそうだ、わたしもともと軽く死にたい人だったとすら思った。
衝動的に自殺するほどの勢いもないけど
生きることに疲れている。
ちょっとした悪意に触れると弾け飛びそうなくらい
疲れるから、人と話したくない。
そしてそのことを心療内科で話すのもいやなのだ。