水車小屋のネネ 津村記久子 朝日新聞出版
幼くして自活することとなった姉妹と水車小屋のヨウムネネの40年の物語。
長子は18歳、高卒まじかの頃、短大の入学金を母親に使い込まれる。妹3年生、母親の婚約者から暴力を振るわれ、行き場がなくなり夜に公園にいたところをバイト帰りの姉に見つかり、2人で春から家を出ることにする。
1980年代から2020年代までとてもよいかんじに描かれていて、2人での自活も出会う大人も善人ばかり。そうして成長した妹も人から親切にされて今の自分があるからと周りに優しくする。
地道に生きていけば幸せがあるんじゃないかと思わせてくれる救いのある小説。
久々に夢中で小説を読めた