2011年12月15日木曜日

かわいそうな真弓さん




かわいそうな真弓さん 西村ツチカ 徳間書店

http://www.pixiv.net/member.php?id=602741

なんというすごい漫画に出合ってしまったんだろう。
そして、なんども書店で手にとっていたのに、買わなかったんだろう。
悩んでたのは、ここ最近こういうほっこり系の漫画でがっかりしていたから。
こちとら、もうちょっとやそっとのほっこりじゃ、感じねえんだよッ!
偽善、エセほっこり、計算なんかじゃたたねえんだよッ!

はあはあ(゚Ω゚;)しつれいしました。
話題になっていた江口寿史、浅野いにお花沢健吾Diss事件で
江口先生が、西村せんせいの線が良いとツイっていたので
買うッと決めたわけです。

高野文子せんせいの絶対安全剃刀のアノ話、
大島弓子せんせいのアノの話、
あれらくらいすごい!

あーどうしたら、ネタバレせずに伝えられるんだろう。
もどかしい。
時間が逆行することの残虐性を、問題性を、自由を若さを、
穏やかな日常の裏でいつも不安や不穏が流れてて
気がついたときは、呑まれていることを一見、ほんわか描けるんだろう。








これとつながってるといえば、西村先生読んだあと、
石黒正数の短編集もすっごくよくなった。
深く見れるようになった。
そうか、最初に読んだときは、そこまで苦しいことがわかってなかったんだ。
石黒せんせいのドタバタSFにまぎれて気づけなかったんだね。