2017年7月1日土曜日

2017年6月のまんが

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ねぇ、ママ 池辺葵 秋田書店

「おかあさん」をテーマにした短編
商品の詳細
名著 かごめかごめ の続き?のような
あの寺院のその後も読めます
それだけでも、手に取りたくなりませんか?

最初なんつ~題名だ!と驚いたのですが
池辺葵の描く「おかあさん」楽しみにしていました
わたしは、池辺葵の描く台所の風景もすき
清潔感があるんですよ、なんだかね、コンロなんか古くても
ぴかぴかに磨かれているかんじ

この本、寺院の件も含め、いろんなタイプのおかあさんが描かれています
おかあさんっていういろんな愛の形に見えました

おかあさんって大変よねえ
小さいころは、おかあさん一辺倒でいつまでもそのつもりでいたら
おかあさんうぜえ!おかあさん毒親!おかあさん重い!おかあさん自分の理想をあたしに押しつけないで!
(一番最後の二つは、NHKのウワサの保護者会で子どもの個性を伸ばそうと色々習い事をさせた結果、そう言われていて…)
サイバラの卒母宣言をクローズアップ現代でみて、またおもうところありました


夜廻り猫1,2 深谷かほる 講談社

角川からでていたけど、講談社から再出版ってきになる~

試し読みあります


涙や悲しんでいる人がいないか夜回りしているねこが主人公
人間だけでなく、同種猫やたぬき老若男女問わず
悲しみや涙を救っていこうとするねこ
頑張っても正社員になれなかったり、貧困から抜け出せなかったりすることが
多い現代、ねこは忙しそうです
そして、身代わりに自分に傷が増えていく…
どうしてねこが、夜回りするようになったかは謎


存在はツイッターで知っていました
この作者の方のかんなさーん!が正義の押し付けというかんじがして
好きではなかったのです

でも、朝のNHKニュースで紹介された
エピソードに心が動きました

母を亡くした人が、母の介護がなくなって楽になったことに
罪悪感を持っていたが、(似たような話の)夜廻りねこを読んで
救われたというもの


感覚・ソーダファウンテン3(完) 雁須磨子 講談社

試し読みあります

五感で感じる人生というか短編
これこのままずっと続いてもいいくらい好みだったのだけど
これで最終です

今作は赤ちゃんに記憶はあるのかってちらって出てきて
もしかして雁須磨子せんせいのご兄弟、出産されたのかな
興味深かったです



プリンセスメゾン 小学館 池辺葵

この物語は、両親死去で高卒の20代の女の子が居酒屋で正社員として働きながら
東京で自分の家を持つことが出来るのかという話です

前巻でついに家を買います
すごいのが、家を買いましたー!やったねー!で終わらないこと
そこから、新しい町でどうやって暮らしていくのか
どうやって返済していくのか、買うまでに親しくなった不動産会社の人たちとの
関係は切れるのか(普通は家を買ったらそれまでね!というかんじになりますが
不動産会社の人たちは主人公応援団というかんじに主人公沼ちゃんに思い入れを持っています)