
さよならミニスカート 牧野あおい 集英社 りぼんマスコットコミックス
今さらながら、昨年話題となったさよならミニスカートについて
浅瀬の感想を述べていく。
アマゾンでさよならミニスカートの説明にはこう書いてある
「その日、彼女はスカートをはくのをやめた」
そして帯にはこうある
「このまんがに無関心な女子はいても無関係な女子はいない」
詳しい内容は産経新聞やらねとらぼの編集長インタビューやらまとめサイトやらを
みてほしい
広告がすごかったとかそういう話はおいておいて、
以下ネタバレしながらすすめていきます。
主人公は女の子だけど、制服のズボンをはいて投稿し言動も男らしい
これだけを読んでLGBT的なやつ~~?と思いながら読んだが
まったくそうではなかった。
とある事情があり主人公はそうやって生きて行かざるをえなくなったのだ。
漫画の中で主人公と反対の存在として、色が白くて痩せてて可愛くて
自分の可愛いを武器に男性にしなをつくって生きている女の子が出てくる。
その子は、痴漢にあった同級生に対してこういう「痴漢なんてへーきだし男性を疑ってるみたいで専用車両なんていらない!」
それでその子は「わたしが我慢すればいいし…」って主人公は
「あなたの世界をそんな風にしたやつを許さない絶対」と言う
これをりぼんという女子小学生が読む媒体で連載することにすごく意義がある
痴漢にがまんなんてしなくていいし、スカートは自分のためにはくものだし
かわいい恰好をしているからといって誰かに性的な目でみられたときに
自業自得!なんて思わなくてよい、思う方が間違っているということを
わかりやすく描いてある、そのことに意味がある
もしどこかの女の子が短いスカートをはいて大人に変なことをされそうになったときに
「もうあんたが気をつけないから!」とお母さんに言われたとする
でもりぼんを読んでいれば、それが間違っていることがわかる
これは、すばらしいことではないか?
そういう認識をマック的に幼いころから植え付けていくと
世の中はずっと良くなっていくのではないか…
(あ、でもそうやって世の中に出て行っても上の世代の認識がくそすぎて
病んでしまったりするのかな…)
まあ、とにかくまだカワイイを武器にしている女の子が何を考えているのか
といったあたりは、出てこないのでそこらへんが明らかになるのが楽しみだ
そしてストーリーの中では、「なぜ主人公がスカートをはかなくなったのか?」が本題なのである。この素晴らしい痴漢にあって云々はそれに付随する話なのよ、
ますますもって次巻が楽しみである