2022年1月9日日曜日

2021読書

 


つまらない住宅地のすべての家  津村記久子


とある住宅地の奥まった一角の家々の人々が、ある事件について関わったり関わらなかったりする話。そのある事件とは、隣町の元住人が脱獄したというもので小さな住宅地はその話で持ちきりになる。

津村記久子さんは推しの作家なのだけど、やっぱり好きしかないなと思うのが、物語が縦や横に繋がっていくところだ。なんとなく陰鬱としていて、でも暗すぎないところも良い。

ネグレクトされている子どもや目をかけて世話した学生にいいように使われて傷つく40代夫婦。いい様にやった学生の心、