2011年12月26日月曜日

ワシはいつでも、アンタの味方やでってカモカのおっちゃん男前

女優、沢村貞子の食事日記や正岡子規の病床日記が読みたくなった。
平松洋子の野蛮な読書を読んだから。
最近書評本づいてるなあ。


平松さんの読書は、多岐にわたる。
官能小説から、写真集まで。
この本で紹介されてる本は、数十冊に及ぶ。
難点は、章が長くて、集中力のない自分は、倒れそうだった。
長すぎるよう。

田辺聖子が、二十くらいの頃好きで、
特に好きなのは春情蛸の足だった。
この本が紹介されていたのが、うれしい。

とにかく、大阪の食べ物が美味しそうなのだ。
コロ(くじらの皮)とかすき焼き、とかおでんの蛸とか、うどんのおあげサンとか昭和な食べ物。
よだれがだらだら、でてくる。出汁のにおいがする本なのだ。
あと男の人が、フツーのくたびれたオッチャンなんだけど、えろいんだよなア。
田辺センセの手にかかったら、男の人も美味しい食べ物なんだワ
(山田詠美にも言える、そういえば山田詠美は田辺センセのファンだったはず)
女はだいたいつっけんどタイプと懐のふかーいやらしい女の2種だな。

食いしん坊たち!未読ならば、読むといいよ。
ほんで、くじらを食べようず。
そしたら、田辺センセの小説に出てくるやらかい二の腕した女になれるはず。

そういえば、わたしの好きな朝ドラは「芋たこなんきん」で
田辺センセがモデルになったものだけど、あのカモカのおっちゃんが
すっごくタイプなのだ。国村準さんね。


どこかのエッセイでカモカのおっちゃんは聖子サンに言う。
「かわいそにな。ワシは、いつでもアンタの味方やで」
これって、真髄なのではないだろうか。
参っちゃうよ。ごはん、おかわりー!大盛りでー。
女もだけど、男もこれ言われたら、かなわんなってかんじじゃない!?
誰だって、身近なひとには、自分の一番の味方でいて欲しいものだから。








夢違い 恩田陸

恩田先生の本はいつも壮大だ。


恒川光太郎

SF(少し不思議)な話を。

スイートヒアアフター よしもとばなな 幻冬舎

ーある事故でおなかに棒が突き刺さって傷付いた女。
いろいろ失って、見えるものがあったー

優しくするってことが、どういうことなのか
わかってないわたしには、勉強になりました。
スピッツじゃないけど、優しくなりたい。